一人暮らしの高齢者にとって、毎日の食事は想像以上に難しいものです。
買い物、調理、片付け。
食事が「負担」になっていないでしょうか。
体力の問題だけでなく、
買い物に行く気力が出ない日があったり、
作っても食べきれずに残してしまったり。
「今日はこれでいいか」と、同じものが続くことも少なくありません。
「当たり前だったこと」が難しくなっていくかもしれません。
それでも、できれば食事は家庭的で、ホッとした時間を過ごしてほしい。
安心して食べてほしいと感じます。
僕は訪問リハビリのお仕事をしています。
訪問先では実際に、
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近隣の宅配弁当を試したけど口に合わなかった
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コンビニの宅配は続かなかった
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同じ味に飽きてしまった
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健康を意識した食事が、かえって気持ちの負担になっていた
そんな声が聞かれます。
食事は、本来
「我慢するもの」でも
「頑張らなければいけないもの」でもないはずです。
「健康のために食べなければいけない」ではなく、
家で安心して食べられる食事をどう用意するか。
この記事では、
一人暮らしの高齢者が 無理なく続けやすい選択肢のひとつ として、
家庭的な冷凍宅配弁当を紹介します。
ケアマネの方が利用者・ご家族と一緒に検討するときに、
また、離れて暮らす家族が情報を探すときに、
ひとつの参考材料 になれば幸いです。
※噛む力や嚥下機能については、今回は扱わず、別の記事で検討します。
この記事は、一人暮らしの高齢者の食事を考える際の「考え方の土台」として作成しています。
なぜ「冷凍弁当」を検討するのか
冷凍弁当には、賛否があります。
一方で、
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全国対応が多い
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保存がきく
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食べたいときに用意できる
という特徴があります。
一人暮らしの生活リズムと合わせやすく、相性が良いかもしれません。
特に、
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毎日ではなくても、「手助け」として使いたい
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体調や気分に合わせて食事量を調整したい
という方には、サポートとしてとても現実的な選択肢になり得ます。
今回紹介する宅配弁当の考え方
今回の記事は、以下の点を重視しました。
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家庭的な味付け
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「健康食」を強調しすぎない
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価格帯は1食500〜800円程度
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一人暮らしでも無理なく続けやすい
その上で、
「全国対応・冷凍弁当」を選定して紹介しています。
家庭的で続けやすい冷凍宅配弁当【全国対応】
ワタミの宅食ダイレクト
塩分やカロリーに配慮して管理栄養士が献立設計。
高齢者の利用実績も多いサービスです。
はじめて宅配弁当を検討する場合や、
ケアマネ・家族が、ご本人に説明しやすい選択肢のひとつだと思います。
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献立のバランスが取りやすい
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メニューが豊富
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初めて宅配弁当を使う方にも検討しやすい
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お届け頻度が選べるほか、お休み・変更OK、手数料・解約金0円
ただし、離島など一部冷凍食品がお届け出来ないエリアは除外。
※「病者・高齢者食宅配市場」で14年連続売上シェアNo.1(2010〜2023年) 出典「外食産業マーケティング便覧2011〜2024」(株式会社富士経済調べ)
ニチレイフーズダイレクト
栄養成分のバラつきが少なく、制限食が必要な方、健康が気になる方にもおすすめ。
健康に美味しさも「気くばり」した和・洋・中、多彩な冷凍のおかずセット です。
家族が離れて暮らしていて、
「できるだけ安心感のあるものを選びたい」
というケースでは検討しやすいかもしれません。
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お試しセットは「送料無料」「非定期」で購入ハードルが低め
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会員登録をして購入すると初回から利用可能な500円分のポイントが付与※実質500円引き
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安定した栄養成分
- 栄養成分・アレルギーの詳細検索も可能で、制限がある方も安心して購入できる
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ヨシケイ(冷凍弁当)
「家のごはん」に近い印象です。
もともと家庭向けの食事提供をしていることもあり、
献立の雰囲気は家庭的なものが多いのが特徴です。
外食のような味付けが苦手な方や、
落ち着いた味を好む方には合うかもしれません。
日常生活の中で、
特別な食事ではなく、普通の食事として使える
という点が特徴だと感じます。
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外食感が少ない
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味付けが比較的やさしい
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長く使うイメージを持ちやすい
別の購入方法という選択肢も
同じ冷凍弁当でも、
購入方法には選択肢があります。
「一度だけ買ってみる」
「買いきりのほうが楽に感じる」というなら、
楽天などのサイトでの購入が便利です。
楽天などを利用したい方には、
以下のような選択肢もあります。
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まごころケア食
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ベルーナグルメ
※公式サイト以外から購入できるサービスもありますので、
生活スタイルに合う方法を選ぶのもひとつです。
気軽に利用する。気持ちの負担がないように、あえて伝えたいこと
どのサービスが「一番良いか」を、はじめに決めるよりも、
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本人が食べてみてどう感じるか
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続けられそうか
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合わなければ、別の選択肢に切り替えられる
こうした視点のほうが、
在宅生活では大切になるかもしれません。
*初めてのことは緊張もするし、今までの生活パターンを変えることは高齢者の場合ではとくに抵抗を感じてしまう可能性もあります。
もし、
「食事の負担が少しでも軽くなりそう」
「これなら試してもいいかもしれない」
と感じるものがあれば、
まずは無理のない形で、少量から試してみるという選択もひとつです。
はじめから、正解を決めるものではなく、
生活の中で少しずつ調整していくものだと思います。
まとめ:食事を「続けられる日常」「安心できる時間」に戻すために
一人暮らしの高齢者にとって、
食事は健康だけでなく、安心感にもつながります。
食事は「健康のための課題」になりやすい一方で、
本来は生活のリズムをつくる大切な時間でもあります。
訪問の現場では、
「食べたくないわけじゃない」
「ただ、用意するのが大変」
そんな声を聞くことが少なくありません。
だんだんあきらめのような気持ちになっていくこともあります。
冷凍宅配弁当は、
急にすべてを任せるためのものではなく、
「日常を支える道具」として考えると、
在宅生活の中でちょうどよく機能することもあります。
無理をしないこと。
合わなければ変えていいこと。
「これなら続きそう」と本人が感じられること。
結果として、
栄養だけでなく「安心感」や「生活の安定」にもつながっていきます。
ケアマネの方が利用者やご家族と選択肢を整理する際、
また、離れて暮らす家族が「何を基準に考えればいいか」迷ったときに、
この記事がひとつの参考材料になれば幸いです。
※ケアマネの方は、利用者・ご家族へ「食事の選択肢を整理する資料」として、本記事をご活用ください。