腰痛にやさしい洗濯機の検証【屈むのがつらい腰痛には縦型がおすすめ】

「洗濯のときに腰が痛い」
「洗濯が楽にできないかな?」と悩んでいませんか?

洗濯機をするときに「腰痛でつらい」という人が多くいます。
洗濯は家事の中でも腰に負担がくる作業なんですね。

 

今回の記事では、腰痛にやさしい洗濯機の選び方と、機種をご紹介します。

本記事の内容は

・腰の負担が楽になる洗濯機の選び方
・おすすめの洗濯機はどれか?

 

このような方は読んでみてください!

  • かがむと腰痛がある
  • できるだけ洗濯を楽にしたい
  • 毎日の家事作業で腰の負担を減らしたい
  • からだがかたい。柔軟性がない。

 

洗浄力だけじゃないです。
洗濯機選びは、作業のしやすさも選考基準にいれてください。

楽しい作業になるように洗濯機を選びましょう!

 

 

【腰痛対策】楽な姿勢で作業ができる洗濯機の選び方

洗濯の作業で腰に痛みを感じる人はけっこう多いです。

作業療法士の目線でからだにやさしい、快適な洗濯機を探してきました!

たくさんの洗濯機を比較したのですが、機種によってけっこう腰への負担は違いますね。。

 

結論から言うと、、
かがむ姿勢がつらい腰痛にやさしい洗濯機は『縦型』でした。

あまり屈まなくていいから楽!

 

あればいいなという機能は、『乾燥機能』
洗濯物は乾燥しているほうが軽くるからです。

 

①縦型を選ぶこと
②乾燥機能をつけること

この2点が『かがむとつらい腰痛』にやさしい選び方のポイントです。

 

縦型か、ドラム式か、、。

ネットで検索していると、多くの人が「ドラム式で腰がつらい、、、」と言っていて、その理由もわかりました。

 

まずは【洗濯はなぜ腰に負担がかかるのか?】

その要因は2つありそうです。

● 姿勢
かがんで作業する姿勢は腰に負担がくる。● 取り出しやすさ
洗濯物の重さ。取り出すときの体の動き。

腰痛がある人の多くは『かがんで作業するのがつらい』と感じるのではないでしょうか。

かがんでつらい腰痛には縦型洗濯機

洗濯機のとりだす姿勢を実践してみると、『縦型はあまり屈まなくてもいい』ということがわかります。

かがむ姿勢がつらい人は、縦型の洗濯機がいいです。
多くの場合、歳をとるとかがむのがつらくなるので、その辺も考えるといいです。

縦型の洗濯機を勧める理由

縦型洗濯機はすごく進化していて、洗濯物をとりだしやすい設計になってきました。
腰痛の人に縦型かおすすめな理由を3つ挙げてみます。


◉ 楽な姿勢をコントロールしやすい

縦型は姿勢がコントロールしやすい。

高さを身長に合わせやすく、かがむ角度をある程度コントロールすることができます。
(洗濯機の下に置く高さ調整の台もあります)

 

さらに体を支えるためのサポートもしやすいです。
○ 片手を洗濯機のふちに添えて、体を支える
○ 腰やお腹をふちに当てて、体を支える

日によって腰痛の具合も違うかもしれないので、そんな時に楽な格好を探しやすいですね。

 

◉ 衣類がほぐれて取り出しやすい機能がついている

さらに、今回電気屋さんに行ってみて知ったのですが、縦型の洗濯機には

『衣類がほぐれて取り出しやすくなる機能がついている』ことがわかりました。

HITACHIの『ほぐし脱水』や
Panasonicの『からみほぐし』機能などです。

以前のように ”洗濯物がからむ” ことはなくなりました。

 

縦型になると、濡れてまとまった洗濯物を持ち上げるのはつらいかな?と思ったのですが、対策がなされているようです。

 

◉ 乾燥機能がついている

縦型の洗濯機にも乾燥機能がついているタイプがあります。
乾燥機能付きならもっと楽に取り出せます!

 

ドラム式と比べてみると縦型の方が取り出す負担が少なくて楽な作業でした!
立ったまま作業できるのは最大のメリットかな。

 

ドラム式も検証

縦型に比べて、ドラム式のほうが屈んむ必要があります。
入り口が低い位置にあって、横に開口しています。

屈んでリーチしながら、覗き込むために頭を傾けて、横から手を伸ばす動きは楽ではないです。
腰痛にはつらい、、。

膝を着いたらいいのかもしれませんが、リハビリ場面では、加齢や怪我など膝をつくのも大変になってくることはめちゃくちゃ多いです。。

 

◉ ドラム式のメリットは乾燥機能!

ドラム式は乾燥機能が優秀。
濡れた洗濯物をとりだすのは重いと感じるけど、乾いていると軽い。
洗濯物を横へスライドして取り出せるのもいいかもしれません。

「屈めるけど、持ち上げるときに腰痛がある」という人にはいいかもしれません。

が、、

トータルして比較すると、腰痛には縦型洗濯機のほうが向いています。

 

 

縦型を選ぶコツ!

取り出す負担が少ない縦型洗濯機。

その中でも機種によって形が違うので、作業のしやすさにも差がありました。

 

洗濯機を選ぶ時、見るべきポイントをまとめました。

  1. フロントの高さと形
  2. フロントから洗濯槽までの距離
  3. 洗濯槽の底の高さとリーチの距離

 

縦型洗濯機は、この3つのポイントを見てえらんでみてください。
きっと楽な作業になります!

↑ 洗濯機を横から見た図です。

 

なぜこのポイントなのかを説明!

① フロントの高さと形

立って手を伸ばしたときに、あまり屈まなくてもいい高さがポイントです。
腰よりも少し高いくらいに設定するのがいいです!
*高すぎると洗濯物を高く持ち上げる必要が出てくるので注意です。

フロント部分の形も見てみましょう。
丸みがあるほうがやさしくて、お腹や腰を当てても痛くありません。
むしろ体の支えになります。

※フロント部分に肋骨を強く押し付けて骨折した人もいるので、肋骨に当たるなら高すぎです!

 

 

② フロントから洗濯槽までの距離

フロントから洗濯槽までの距離は近いほうが楽!
洗濯物が遠いと重く感じます。

 

 

 

③ 洗濯槽の底の高さとリーチの距離

洗濯槽の底が高いと手が届きやすくなります。
前傾しなくてよくなるし、洗濯物を持ち上げるのも楽です。

 

 

フロントからリーチする距離
これもポイントですね。

実際にリーチしてみるのが一番わかりやすいのですが、すごく違いがあります。

 

洗濯機の高さや幅などは、調べてみると数値として書いてあるので、比較してチェックしてもいいですね!

 

 

比べてみた。腰痛にやさしい縦型洗濯機3選

ポイントを踏まえながら、オススメの縦型洗濯機をご紹介します。

とりだしやすく設計している洗濯機があります。

 

< Panasonic  NA-JFA808 >

『取り出す負担を、ぐっと和らげる洗濯機』
パンフレットの見出しに書いてあります。
さすがパナソニック。使う人の作業が楽になるように考えてくれている商品。

『すぐソコスタイル』といって、洗濯槽が浅く、ラクな姿勢で奥まで手が届く設計。

さらに、洗濯槽の底の一番遠いところまでの距離が短くて手が届きやすい設計です。

洗濯作業を楽にしたい人は、こういった洗濯機を探すといいですね。

容量8kgのタイプしかありません。容量が合っていれば、、という限定。

参考までにですが、従来品と比較して
フロントの高さ(847→823cm)かなり低めの設計。
洗濯槽の底(床から301→348mm)
フロントから内槽までの距離(90mm)すごく近い。

 

< Panasonic   NA-FWシリーズ、NA-FAシリーズ >

『すっきりフロント&バック操作パネル』
操作パネルが奥にあるのでボタンが見やすくて操作しやすい。
パネル操作は下を向かなくてもいいです。


そのおかげで、フロントから槽までが近くて低いので衣類をラクに取り出せます。

身体に負担をかけにくい設計。

フロントの高さ (890mm)
フロントから内槽までの距離 (85mm)
フロントから洗濯槽の底までの距離 (570mm)
フロント部分の形→少し凸があるけど、スイッチなど何もないのでお手入れはラク。

 

 

< HITACHI『ビートウォッシュ』
 BW-DKX120G、DX120G、BW-X120G >

大きい洗濯機ならHITACHI『ビートウォッシュ』です。
ビートウォッシュは12kgのサイズがからだにやさしい設計でした。

手前が低くて取り出しやすい。
洗濯槽までの距離はあるけど、槽の底が浅いので手が届きやすい。
フロントはすごく滑らかな形で、体をあずけても痛くない。

ガラスタッチ式パネルは操作しやすくてお手入れがラクだし、軽い力で開けられてソフトに閉まります。(アシスト機構というらしい、、ひっかけてポンっと引くと勝手に蓋が閉まる)

フロントの高さ (880mm)
フロントから内槽までの距離 (160mm)
フロントから洗濯槽の底までの距離  (540mm)
フロント部分の形→丸みがあってすごく滑らか。あたりがやさしい。最初のカーブは850mmからはじまります。

 

ちなみにですが、
我が家はHITACHI『ビートウォッシュ』にしました。
大きな洗濯機が必要だったので。

フロントの滑らかな形がすごくいいです。ほぼ屈む必要がありません。
ガラスパネルで操作するタイプでそれもよかった。

HITACHIは水の量も少なくて、洗濯1回の水道料金が32円。
同じ容量のPanasonicは39円なのでそれも決め手になりました。

高さを調整できるのか?

洗濯機の高さは、足の部分で少しだけ調整が可能です。

加えて、キャスタータイプやブロック式タイプを洗濯機の下に設置すると、掃除もしやすくなるしメリットがあります。

縦型洗濯機はあまり高さを上げすぎない方が使いやすいことが多いです。
ほどほどの高さで!

 

まとめ

やさしい、洗濯をラクに行うためのポイントをまとめます。

楽に作業するためには、『姿勢』と『とりだしやすさ』を考える必要がありました。

  • 姿勢(屈んで作業するので負担を感じやすい)
  • とりだしやすさ(濡れた洗濯物は重い)

 

総合的に考えると縦型洗濯機のほうが楽な姿勢でとりだしやすいです。
腰痛にもやさしくて、負担も和らぐはず。(※身長の高さなどによって個人差はあります)

 

縦型洗濯機を選ぶときに見るポイントは3つ

  1. フロントの高さと形
  2. フロントから洗濯槽までの距離
  3. 洗濯槽の底の高さとリーチの距離

 

実際にこのポイントを踏まえて探してみてください。

 

今回は、洗濯機の選び方を検証してみました。
洗濯も腰痛にやさしく。
作業が快適に行えますように!